60代以上の方の好きなおせちの具 1位は、数の子

おせちの中に詰められている具材の中で人気の高いものの一つが数の子です。毎年お正月の時期にしか食べない人も多いことでしょう。

 

数の子はニシンと言う魚の卵です。黄色い色が美しい卵ですが、ニシンのことを昔はカドとよんでいました。カドの卵ということから、「カドの子」がなまって、このように呼ばれるようになったといわれています。

 

数の子の旬は、ニシンの産卵期にあたる三月から四月です。卵の数が非常に多いため、子孫繁栄を願う縁起の良い食材としてはるか昔から扱われてきました。

 

そのため、おめでたいお正月のメニューにもふさわしい食材として、おせち料理のメニューとして長く親しまれてきています。つまり数の子をおせちに入れる意味は、子孫繁栄を願ってということになります。

 

数の子は通常であれば塩漬けの状態で販売されていますが、鮮度を維持するために海水よりも濃い濃度で塩づけされています。そのためこのままでは塩の状態が強く塩辛すぎて食べることはできません。しっかりと塩抜きをしてから調理をする必要があります。

 

塩を抜き過ぎてしまえば味が薄くなり、せっかくの数の子がおいしくなく台なしになってしまうため、しっかりと手順を頭に入れておいしく食べたいものです。

 

美味しく食べるための上手な塩抜き方法は、数の子200グラムに対して水1リットルと塩小さじ一杯を用意しましょう。それぞれの分量の水と塩をしっかりと混ぜ合わせたら、薄皮がついた状態のままの数の子を入れます。そのまま6時間以上放置して塩水の中でうす皮をむいていきます。

 

一度塩水を捨てたら同じ分量の塩水を作って再び入れましょう。さらに6時間以上放置して味見をしてみます。適度に使用が抜け丁度いい加減になっていたら塩抜きは完了です。

 

コツとしてはこまめに味見をすることが重要です。ここまでしてもまだ塩が抜けていないのであれば、もう少し塩水につける時間を長く取ってみましょう。塩抜きが終わってから、最後に味付けの作業をするようにしてください。