年齢層高めの方々に人気のおせちの具、紅白なます

比較的甘いものや味の濃いものが多いおせち料理の具の中で、さっぱりとした紅白なますは貴重な存在です。

 

紅白なますの作り方をご紹介しましょう。大根とにんじんを5cm位のせん切りにして塩を振って軽くもみ、水でざっと洗います。お酢、砂糖、塩を鍋でひと煮立ちさせて甘酢を作り、これに大根とにんじんを漬け込みます。唐辛子やゆずを入れても良いでしょう。

 

材料は、大根、人参、お酢など体に良いものばかりです。大根には消化酵素であるジアスターゼやグリコシダーゼが含まれているため、消化促進効果や二日酔い解消効果、解毒作用があるといわれています。ついつい食べ過ぎたり飲み過ぎてしまうお正月には、ぴったりの食材ですね。

 

演技の下手な役者のことを「だいこん役者」と呼びますが、これは大根は「食あたりしない」ことから「当たらない」役者ということでそう呼ぶようになったのだそうです。

 

緑黄色野菜であるにんじんにはカロテンの他にも鉄、カリウム、リンなどのミネラル類も豊富に含まれています。また、お酢には疲労回復効果があり、糖分と一緒に摂取するとよりその効果が高まるといわれています。見た目も美しく、美味しくて体にも良い紅白なますは、お正月にぴったりですね。

 

おせちの具には色々な願いが込められていますが、紅白なますの大根とにんじんをせん切りにした紅白の色合わせは、お祝いの水引を表しているといわれています。紅白の組み合わせは、お祝い事には欠かせませんね。